01研修
第 2 回 A I 研 修 事務員向け

AIに、事務所の
やり方を覚えさせる

税理士法人ファインブレーン 2026年11月12日

このスライドも、AIに日本語で頼んで作りました

02ちがい

いままでのAIと、今日のAIは違う

これまで ChatGPT などヘルプデスクへの電話
今日 Claude Code隣の席の同僚
やり方は教えてくれる。操作は自分
最後までやり切って、報告してくる
03しくみ

賢い頭脳に、手足がついた

パソコンを操作して、実行までやり切る「手足」

パソコンの中に住んで、ファイルを直接さわる

このパソコン
研修用フォルダ
顧問先データ
給与
申告書控え
ダウンロード
個人用
研修用フォルダの中
領収書(30枚)過去仕訳_2025年度.csv今年の仕訳.xlsx
04並行

待たずに、次を頼める

一つが終わるのを待たなくていい。別の会話で、次を進められる

さっきの続き作業中…
新規セッションもう1つ、頼む
一つを待っている間に、次を進められる
05できること

だから、こんなことが頼める

読む
作る
直す
調べる
まとめる

フォルダの中の書類を、
全部読んで一覧にする

ファイル中身日付
電気代_9月.pdf請求書9/30
領収書_0928.jpg領収書9/28
通帳_9月.csv通帳10/1
…ほか11件

領収書を読んで、
仕訳案をExcelで
作る

領収書仕訳案要確認

表記のゆれや書式を、
まとめて整える

HCコーナー堂ホームセンター コーナー堂
ホームセンター コーナー堂ホームセンター コーナー堂
ホームセンターコーナー堂ホームセンター コーナー堂

2つのデータを
突き合わせて、
おかしいところを
報告する

通帳1/10 8,8001/15 32,4001/20 5,500
仕訳1/10 8,8001/15 23,4001/20 5,500

バラバラの資料を、
1冊にまとめる

第1版
パソコンでやっている作業は、だいたい頼める
06頼み方

頼み方は、3つだけ

1
ファイルを渡す
名前を言うだけ。
@ と打つと候補が出る
2
形を指定する
出てくる形を先に言う
「Excelにして」「一覧にして」
3
エラーは貼る
画面をコピーして貼り、「直して」
コードは1行も書きません。ぜんぶ日本語です
07はじめかた

まずは、触ってみる

1
わからないことは、
まずAIに聞く
2
ゴールを言って、手順を聞く
「〇〇したい。どういう手順?」
3
返ってきた手順を、
1つずつやる
わからないところは、また聞く
迷ったら、まずAIに相談する。この癖が一番の近道
08たとえ

イメージは「すごく優秀な新入社員」

できること
  • 一般的な知識は、ものすごくある
  • 言われたことは、最後までやる
  • 文句を言わない、休まない
知らないこと
  • この事務所のやり方
  • 「この顧問先はこう」という判断
  • だから、最初は間違える
    → 教えて、育てる
教えればいい。書いて残せば、次から同じように働く
09やくそく

これだけは、気をつける

個人情報は入れない
マイナンバー・給与・個人の名前は使わない
実データは、事務所が決めるまで入れない
パスワードや鍵は貼らない
チャット欄に貼らない。そこから漏れます
「全部おまかせ」にしない
確認を出させてから、進めてもらう
給与の資料(例)
氏名山田 太郎
マイナンバー0000 0000 0000
支給額412,000円
勘定科目給料手当
入れない
パスワードは、
ここに貼らない
AIは下書きをする係。最後に確認するのは、人
10体験へ

事務所の一番の資産は

皆さんの頭の中にある

それを、今日かたちにします

それでは実際に体験に入りましょう

11目次

実践の目次

ここからは、実際に触ってみます。

  1. 1.

    設定する

    クロコを開き、保存先をデスクトップにする

    使う準備を整える
  2. 2.

    自分の業務を言語化する

    担当業務を1つ選び、新人に対する説明資料(マニュアル)を作る

    新人に対する説明資料
  3. 3.

    領収書から仕訳案を作る

    去年の仕訳を見本に、領収書から仕訳案を作り、答え合わせをする

    仕訳案のCSV・答え合わせ
  4. おまけ

    スライドにする

    早く終わった人だけ。同じ説明資料から5枚を作る

    5枚のスライド
12設定
1.設定する2.自分の業務を
言語化する
3.領収書から
仕訳案を作る
おまけスライドにする
(任意)

クロコの準備

  1. 1

    クロコを開く

    上の「Code」タブを選びます。

  2. 2

    デスクトップを選ぶ

  3. 3

    「こんにちは」と送る

    返事が来たら、準備完了。

操作する場所を抜き出した画面例
CodeClaude
ChatCowork
— □ ×

何をお手伝いしましょうか?

Local ▾▣ Select folder↑
「Local」を選んで、このボタンを押す ↑
↓ フォルダを選ぶ画面が開く
フォルダーの選択— □ ×
← ↑ PC › デスクトップ
クイック アクセス▣ デスクトップドキュメントダウンロード
デスクトップ今日の作業場所
フォルダー:デスクトップ
13言語化
1.設定する2.自分の業務を
言語化する
3.領収書から
仕訳案を作る
おまけスライドにする
(任意)

新人に説明したい業務を、1つ選ぶ

普段自分が担当している業務を想像してください

おすすめ:実習につながります

仕訳入力

領収書や通帳を見て、ミロクに入力する仕事

たとえば

通帳と記帳の照合

入出金を見比べ、違いを見つける仕事

たとえば

領収書の整理

届いた領収書を、顧問先ごとに分けて保管する仕事

選べたらOK
  1. 一つ思い浮かんだらOKです
  2. 複数思い浮かんだ人は、全て箇条書きにしてください
  3. 詳しい言語化は次のスライドでやります
14言語化
1.設定する2.自分の業務を
言語化する
3.領収書から
仕訳案を作る
おまけスライドにする
(任意)

AIの質問に答えて、説明資料を作る

  1. 1

    依頼文を送る

    コピーして、クロコに貼り付ける

  2. 2

    質問に答える

    業務内容を伝える

  3. 3

    できた資料を読む

    普段の進め方と合っているか確認する

送る依頼文

[目的]

私の業務を新人に教えるための説明資料が必要です。

[して欲しいこと]

税理士事務所の従業員の私に対して、業務内容と普段の進め方を5~7問ぐらい質問して、新人に対する説明資料にまとめてください。

[AIがどこまでできるかを聞く]

その中で、AI エージェントに任せられそうなものと無理そうなものを分けて教えてください。

[最終的に何を出して欲しいか]

デスクトップに「新人に対する説明資料」をword形式とmd形式で保存してください。

15全体像
1.設定する2.自分の業務を
言語化する
3.領収書から
仕訳案を作る
おまけスライドにする
(任意)

領収書と去年の仕訳から、今年の仕訳を作る

今年の領収書スキャンした画像
+
去年の仕訳事務所のクセ(見本)
→
クロコ読む → 見本にならう
→
今年の仕訳CSVミロクに取り込める形
要確認リスト迷った所は人が決める
16仕訳案
1.設定する2.自分の業務を
言語化する
3.領収書から
仕訳案を作る
おまけスライドにする
(任意)

領収書から、仕訳案を作る

  1. 1

    材料を確かめる

    「研修用フォルダ」に、「領収書」と去年の仕訳「過去仕訳_見本.csv」がある

  2. 2

    依頼文を送る

    同じ会話に、コピーして貼り付ける

  3. 3

    進み具合を見る

    不明点は、AIに質問してもらう

送る依頼文

[目的]

領収書から仕訳案を作り、ミロクに取り込める形にしたいです。

[材料と形]

「領収書」フォルダの画像(現金・カードで分けてあります)を、去年の仕訳「過去仕訳_見本.csv」にならって仕訳にし、見本と同じ形のCSVにしてください。

[迷った時]

自信がないものは決めずに、理由をつけて「要確認」に分けてください。税額は計算して確かめてください。

[最終的に何を出して欲しいか]

デスクトップに「仕訳案.csv」と「要確認リスト.xlsx」を保存してください。

17確認
1.設定する2.自分の業務を
言語化する
3.領収書から
仕訳案を作る
おまけスライドにする
(任意)

出てきた結果は、3つの目で確認する

1

件数

領収書の枚数と、
仕訳の件数は合っているか

領収書12枚 = 仕訳10件+要確認2件
2

合計

借方の合計と、
貸方の合計は同じか

借方 48,600円 = 貸方 48,600円
3

要確認

AIが迷った行の理由を読み、
自分で決める

そのままOK 確認 人が決める
日付店名金額AIの案理由
11/02コインパーク駅前600旅費交通費見本と同じ型
11/03食堂さくら4,200会議費同席者が分からない(交際費の可能性)
11/05家電センター128,000要判断10万円以上(固定資産の可能性)
18答え合わせ
1.設定する2.自分の業務を
言語化する
3.領収書から
仕訳案を作る
おまけスライドにする
(任意)

答え合わせで、外れた所を知る

  1. 1

    問題を確かめる

    科目の欄が空のCSVを使う

  2. 2

    依頼文を送る

    同じ会話に、コピーして貼り付ける

  3. 3

    外れた所を読む

    外れた行は、人が見る所

送る依頼文

[目的]

AIの仕訳が、どれくらい合っているかを確かめたいです。

[材料]

「答え合わせ_問題.csv」(科目の欄が空)と、去年の仕訳「過去仕訳_見本.csv」を使ってください。「答え合わせ_正解.csv」は、最後まで見ないでください。

[して欲しいこと]

科目の欄を埋めたら「答え合わせ_正解.csv」と比べて、合った件数と、違った行の一覧を出してください。違った行には、理由を一言添えてください。

[最終的に何を出して欲しいか]

デスクトップに「答え合わせ結果.xlsx」を保存してください。

19スライド
1.設定する2.自分の業務を
言語化する
3.領収書から
仕訳案を作る
おまけスライドにする
(任意)

説明資料を、5枚のスライドにする

おまけ:早く終わった人だけ。時間がなければ飛ばします

  1. 1

    続けて依頼文を送る

    同じ会話に、コピーして貼り付ける

  2. 2

    できたら、内容を確かめる

    新人に仕事の流れが伝わるか確認する

送る依頼文

[して欲しいこと]

この会話で作った説明資料を、新人に仕事の流れが伝わる5枚のスライド(HTML形式)にしてください。

[どんな風に(具体)]

見やすく伝わりやすいデザインにしてください。必要であれば動きも入れてください。

内容の構成は任せます。デスクトップに保存して、完成したら、開いてください。

20成功例

成功のコツは「習慣」と「褒め合い」

サントリー
研修後に「AI大使」を任命
×2
毎日使う人が 2倍
日立ソリューションズ
コンテスト「思いつきでもOK」
20%
85%
利用率 20% → 85%
フジパン
表彰して、みんなで共有
9割が「また参加したい」
「AIでこれだけ早くなった」も「ここで困った」も言い合う。うまくいった人を、みんなで褒める
否定しない。「こうしたらもっと良くなる」はOK
井社内チャット例)

領収書の仕訳、AIに頼んだら
下書きまでできました

すごい 0真似します 0助かります 0
21参考

参考情報

AIを使う
コツと基礎知識

22–25頼み方・進め方・直し方
26–28ファイル・確認・用語
22コツ

使い方のコツ 1 / 4

一度で完成させず、会話で仕上げる

質問に答えることも、修正を頼むことも、仕事の一部です。

自分依頼する

目的と完成形を伝える

AI作業する

不明点は質問してもらう

自分確認する

内容と根拠を確かめる

AI修正する

気になる点を直してもらう

修正後も、もう一度「確認する」
途中の会話の例
AI

照合する期間を教えてください。

自分

9月分です。通帳と記帳データを比べてください。

23コツ

使い方のコツ 2 / 4

依頼文は、4つに分ける

人に仕事を頼む時と同じ。見出しで分けると、伝えやすくなります。

  1. 1
    目的何のために?
  2. 2
    材料何をもとに?
  3. 3
    完成形何を作る?
  4. 4
    進め方どう進める?
そのまま使える依頼文

[目的] 新人に、月次の記帳の流れを教えたいです。

[材料] この会話で整理した業務内容を使ってください。

[完成形] 新人に対する説明資料をWord形式で作ってください。

[進め方] 足りない情報は私に質問してください。構成は任せます。

24コツ

使い方のコツ 3 / 4

手順は任せて、進め方だけ伝える

目的を伝えたら、この3つを添えてみましょう。

  1. 01不明点は質問して足りない情報を補う
  2. 02途中で報告して作業の状況がわかる
  3. 03保存して、開いて結果を手元で見られる
コツを取り入れた依頼文

通帳と記帳データを照合し、不一致の候補をExcelにまとめてください。

不明点は作業前に質問し、進み具合を短く報告してください。

デスクトップに保存し、完成したら開いてください。

任せるのは、作業の進め方。できた結果は、自分で確認します。
25コツ

使い方のコツ 4 / 4

修正は、どこを・どう変えるか

同じ会話で、直してほしい点を具体的に伝えます。

これだけでは、変える場所が伝わりにくい

もっと
見やすくして

具体的な修正の依頼文
どこを

2枚目を直してください。

どう変える

説明文を半分にし、照合の流れを矢印の図で見せてください。

見た目

デザインはシンプルでクールにしてください。

頼んでいる図のイメージ
通帳
記帳と照合
不一致の候補
好きな見本があれば、一緒に見せる
26基礎

基礎知識 1 / 3

ファイルは、原本・操作・結果を確認

始める前

原本を残す

原本作業用
コピー

コピーしたファイルで作業する。

許可を求められたら

操作を読む

何のファイルを?何のために、どう変える?

内容がわかってから許可する。

できたら

結果を開く

結果
.xlsx
✓ 内容
✓ 保存場所

自分の目で内容を確認する。

迷ったら、先に聞く

「今、何をしようとしていますか?
変更するファイルと操作を説明してください。」

27基礎

基礎知識 2 / 3

AIが作業し、人が判断する

AIに任せる作業自分が確認すること

資料を作る

説明資料・スライド

内容を確かめる

普段の業務と合っているか

データを照合する

不一致の候補・根拠

原資料と照らす

数字・日付・見落とし

仕訳案を出す

案・根拠・確認が必要な点

最終判断をする

仕訳の確定・税務上の判断

自然な文章でも、正しいとは限りません。数字と根拠は、原資料で確認します。
28基礎

基礎知識 3 / 3

よく出る言葉を、普段の言葉で

覚えるより、困った時にここを見返してください。

プロンプト

AIへの依頼文

「この説明資料を、スライドにして」

モデル

AIの頭脳の種類

使うAIの種類やバージョン。

セッション

一続きの会話

同じ会話で、説明資料からスライドへ。

AIエージェント

作業まで進めるAI

会話しながら、ファイル作成や操作も行う。

権限

操作してよい範囲

ファイルの読み取り・変更などの許可。

コンテキスト

今、参照する情報

会話や資料。情報量を数える単位が「トークン」。

★確認用

改変一覧(確認用)

改変・新規・移動した所(番号は本番と同じ)

省略した所(10/7版)

  • 省略「配って終わり」は、失敗する(導入する側の話のため)
  • 差し替え「仕事を任せて、結果を確かめる」→ 実習3の4枚(図解・仕訳案・確認・答え合わせ)

そのほか

  • 左の通し番号を、並びに合わせて振り直し
  • 動きの対応を、並びに合わせて付け替え(見た目は同じ)
  • 5枚目の「作る」の右画面(依頼文)も仕訳案に

当日までに用意するもの

  • デスクトップの「研修用フォルダ」に入れる
  • 過去仕訳_見本.csv(匿名化・300件程度)
  • 領収書/現金・カード(河合さんのスキャン。間に合わなければ代替)
  • 答え合わせ_問題.csv・答え合わせ_正解.csv(見本の後半20%を伏せた版)

この一覧と色の表示は、確認用(review.html)だけです。本番(index.html)には入っていません。

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